【介護福祉士】「結晶性知能と流動性知能」について 第37回・問題34、第25回・問題72【過去問解説】

介護福祉士

こんにちは、しょうです。

今回の問題を見ていきましょう!

問題1

問題34 次の記述のうち,結晶性知能に関する説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 感覚や運動に基づく知能である。
2 過去に得た知識を活用して問題を解決する能力である。
3 40~50歳で急激に低下する。
4 知識や文化の影響よりも,生理的な老化の影響を受けやすい。
5 その場で新しい問題を解決する能力である。

引用:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験

正解

2 過去に得た知識を活用して問題を解決する能力である。

解説

知能(Intelligence)とは?
問題を解決したり、環境に適応したり、学習・理解する能力全般のこと


心理学者のキャッテル(Cattell)が知能を大きく2つに分類した
・結晶性知能(crystallized intelligence)
・流動性知能(fluid intelligence)

結晶性知能
過去の学習や経験から得た知識・スキルを活用する能力のこと

特徴
・経験・学習を通じて徐々に増える
・教育・文化・社会的背景など
・年齢を重ねても比較的維持・ 向上する
・語彙力・計算能力・一般常識・ 知識問題の解答力など

他の解説

×1 感覚や運動に基づく知能である。

感覚や運動を使った学びは主に幼児期の特徴であり、結晶性知能とは異なる

×3 40~50歳で急激に低下する。
×4 知識や文化の影響よりも,生理的な老化の影響を受けやすい。
×5 その場で新しい問題を解決する能力である。

流動性知能が当てはまる

問題2

問題72 次の記述のうち,結晶性知能に関する説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 感覚や運動に基づく知能である。
2 過去に得た知識を活用して問題を解決する能力である。
3 40~50歳で急激に低下する。
4 知識や文化の影響よりも,生理的な老化の影響を受けやすい。
5 その場で新しい問題を解決する能力である。

引用:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第25回介護福祉士国家試験

正解

1 新しい場面に適応するときに要求される問題解決能力である。

解説

流動性知能
新しい状況や情報に対して、論理的に思考し、柔軟に問題を解決する能力


特徴
・生まれつきの資質による部分が大きい
・脳の生理的機能や神経活動(ワーキングメモリ・注意力など)
・20代をピークに徐々に低下しやすい
・パズル、推理問題、図形の法則性、初めての状況への対応力など

他の解説

×2 学校教育などの環境条件の影響を受けやすい。
×5 過去の人生経験の蓄積によって形成される。

結晶性知能の特徴

×3 生活習慣や訓練によって維持することが可能である。

ある程度ゆるやかに保つことはできるが、基本的には年齢とともに自然に衰えていく能力であり誤り

×4 60歳代が最も高く、80歳代以降に低下する。

80代以降に急に落ちるわけではなく、年齢とともに徐々に低下する傾向がある

おわりに

今回は以上です。次回もお楽しみに!

特定の内容のまとめを作って欲しい、この問題の解説をしてほしい、などご要望等あればぜひコメント等書いていただけると、今後のコンテンツ作成の参考になりますのでぜひお待ちしております。

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